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ただの日記

フォニックス発音トレーニングに取り組んでみた。

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 英語の勉強の一環として発音のトレーニングをしようと思い、よく耳にする発音トレーニングの手法、フォニックス(phonics)に取り組んでみた。学習に用いたのは「フォニックス発音トレーニングBook」で、3,4周くらい試しに練習した。

 フォニックスというのは、アルファベットやスペルに音を関連付けて発音を身につけるという方法で、
例えばアルファベット1文字であれば、

A -> [エィ](アルファベット読み)-> [ア](フォニックス読み)

 (※あくまでカタカナは参考です。)
の2つの読み方があり、スペルによって使い分ける。

 スペルであれば、splやspr,th,ou,gl...などの複数のアルファベットで一つの発音になっているものを覚えたり、サイレントEのような特徴的な発音のルールを扱ったりする。

 ところで、このフォニックスレーニングについては賛否が分かれるところがある。いわゆる典型的な発音トレーニング教材などを見てみると、フォニックスでは母音はa,i,u,e,oの5つであると紹介されるところを、一般的な教材では国際発音記号にならって、15個の母音が紹介されている。
よって、海外育ちでない人がフォニックスで発音を学習すると音の微妙な違いが理解できず、結局のところ正確な発音を身につけるに至らないということが、批判されるポイントである。

 僕個人としては、発音の大まかなイメージつかめることや、ブレンド音や発音ルールの存在を認知できる、ということでフォニックスへの取り組みには肯定的である。フォニックスで発音のイメージを掴んで、正確な音は別の手法・教材で補強するといった流れが、多くの人にとってもとっつきやすいのではないか。

 今後は、より正確な音を目指して、本格的な発音トレーニング教材にもチャレンジしてみたいと思っている。"MASTERING the American ACCENT"という有名な教材を手に入れたので、学習がある程度進んだら、また進捗を書く。

参考資料

 ジュミック今井:著 「フォニックス<発音>トレーニングBook」明日香出版社 2020/5/12

フェルマーの最終定理を読んだ

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フェルマーの最終定理

  x^n + y ^n = z^n

n>=3の場合において、x,y,zに整数解は存在しない。

  高校生のときに読んだ以来、しばらく読んでなかったので久しぶりに読み返してみた。

 内容としては、フェルマーの最終定理の証明を中心として数学史の説明をしている本。フェルマーの最終定理に数学者たちがどのようにアプローチしてきたか、確かな証明を示したアンドリュー・ワイルズがこの問題に対してどういった印象を持っているか、また、証明に使われた概念や定理がどのようにして整備されていったか、などを通して、数学者たちがどのような世界観を持って、数学をしてきたかが理解できる。数学者というと、我々からは縁遠い存在のように思えるがこの本を読むと、その目標は極めて明快であって、学者個々人のモチベーションにおいても我々が共感しうる範囲にあるのだとわかる。

 数学は、時代ごとに目標を変えながら発展を遂げてきた。ピュタゴラス教団の「数の発見」から始まって現代の数学に至るまで、ときには、自然に存在する規則性を発見したいという探究心であったり、時には、あらゆる命題・問に対して答えをもたせる完全性の追求であったり、またあるときには、数学内の分野同士を接続して数学を一つの大きな体系にまとめ上げたいという目標だったりする。時代背景を考慮すると、定理や証明、計算方法などが数学を変革していく上で非常に重要であり、意義深いのだと理解することができる。

 数学者個々人のモチベーションが何であるのか、というのも興味深い。純粋な問題への興味や、問題を説いたときの達成感や名誉ももちろんのこと、不安感の解消も一つ重要な要素のようだ。これははじめ理解できなかったが、本を読んで改めて考えてみるとよくわかる。文中では理論を建造物に例えている。仮説や予想は、かつて固められた基礎の上に気づかれる城のようなものであり、城を築く建築士である数学者は、常にその基礎が本当に正しいのかどうかを確認したい衝動に駆られる。基礎となる定理がきちんと証明されることが安心感に直結するわけである。このように説明されるとなんとなく納得できる気がする。

 本を読んで、人生をかけて数学をしている数学者たちから、大きなインスピレーションを受けることができた。彼らの問題への執拗なまでの執着や、諦めずに問題に取り組み続けるという姿勢を参考にしたい。

 なお、この本は数学を深く学んでいない一般の人々を想定読者としているため、文体が柔らかくかつ補遺も丁寧に書かれており、読みやすい。

参考文献

 「サイモン・シン:著 青木薫:訳 『フェルマーの最終定理』 新潮文庫 2006」

ラダーシリーズに手を出してみた。

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 英語学習の方法として英文多読を薦めている本を読んで感銘を受け、英文多読を取り入れてみることにした。英文多読にはいろいろな教材が出ているのだが、とくに有名なのがこのラダーシリーズであろう。

↓ 英文多読についての本 ↓

↓ ラダーシリーズ(IBC パブリッシング) ↓

ibcpub.co.jp

 ラダーシリーズは英語学習者向けに平易な英語で書かれた教材。使われている単語数によってレベルわけがなされているので、学習者が各々のレベルに合わせて選択できるようになっている。扱っている題材も電気から物語までと幅広く、英語を通して新たなことを学ぶ、という体験も与えてくれる。そして1冊千円程度で安い。

 今回僕が手元に用意したのは「The Thomas Edison Story」と「The Albert Einstein story」の2冊。どちらもレベル1で中学校レベルの単語のみで構成されているので辞書は必要ない。

 当ブログの筆者の貧弱な英語力によって、最初は慣れない英語長文につっかえつっかえ読んでいたが、話を進めていくうちに英語の語順に慣れてきてすらすらと読めるようになってきた。やはり、英語をストレスなく読んでいくためには英語特有(あるいはその言語圏特有の)語順になれることが重要だと感じる。日本語をボトムアップ式の言語であるとすれば英語はトップダウン式の言語。随分と語順に違いがあるように思う。

 レベル1とはいえ、一つの本を読みとおしたということで自信もついた。今後は別のレベルにも手を出してみようと思う。

  2冊の感想に関しては、下のツイートで代えさせていただく。若干日本語がおかしいけど、まぁTwitterへの投稿だから大目に見て。

以下、購入リンク。

www.amazon.co.jp

 

 

 

 

 

DDG使い始めた。

 長らくブラウザはGoogle ChromeサーチエンジンにもGoogleを利用してきたが、メインマシンのブラウザとしてBraveを使い始めたことをきっかけにサーチエンジンDuckDuckGoに変えてみた。

 DuckDuckGoは検索履歴を収集せず、ユーザのプライバシーを重視する、という方針で運営されているサーチエンジンである。プライバシーを重視するブラウザであるBraveとの相性は良い。

 DDGを使った感覚として、「意外と悪くないな」というのが率直な感想。検索結果が検索ワードとマッチしていない、とか検索が遅い、といったこともなく快適に利用できているし、、、

 うーん、今後はこれをメインで使っていこうかな。

 

コンパイラを作りたい

 2020年の前半にコンパイラを作るのが流行っていた。自分は前期非常に忙しかったので、この祭りに参加できなかったが、後期に入ってようやく時間的・精神的に余裕が出てきたのでコンパイラを作りにチャレンジしようと思う。

 思い立って、いくつか本も調達してきて、冬休みにまとまった時間も予約して、準備はばっちり。

 コンパイラの学習は非常に多くの発展先を持つ。コンパイラそれ自体の学習は言語処理における非常に重要な基礎を学ぶのに役に立ち、いくつかのアルゴリズムの習得、コーディングの経験を得るうえで役に立つ。また、コンパイラが機能するということはある特定の言語で書かれたソースを目的の計算機動く形に変換できるということなので、今後何らかの計算機を作成ないしはエミュレートすることになったとき、コンパイラが書けるとその計算機(そしてシステム)の拡張性を大きく高めることができる。

 コンピュータサイエンスをきちんと修めるためにも今期の冬休みを有効活用したい。

どうも140文字で事足りてしまうのよなぁ

 せっかく自分のブログを持っているのだから、新しく学んだり面白い発見をしたり、難しい問題を解いたりしたときは、これを記事にしよう!と毎回思ったりする。しかし、人間一人が一日に体験するような出来事というのはよほど珍しいことでもない限り、140文字程度に要約できてしまい、要するにTwitterで事足りてしまう。日記なんてものは特に、ある出来事を想起するトリガーにさえなればよいので、極端な話1単語でもよいわけだ。

 と、そんなことを日々思いながらも、長い長い、それこそ10万文字くらいないと書き尽くせないくらいの大きな問題や出来事について書いてみたいと夢見ている今日この頃である。

「ネットワークの基本としくみ」を読んだ。(良い)

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概要

 「ネットワークの基本としくみ」を読んだので簡単にブックレビューをする。

本を読んだ動機

 ネットワークについて学ぶ導入として、簡単な入門書を読む必要があった。

内容

特に良かった点

・ネットワーク・プロトコルの説明が丁寧であった

 OSI参照モデルTCP/IP、そして実際に用いられているプロトコルなどについての説明が丁寧で非常にわかりやすかった。図解や具体例も豊富であった。

・セキュリティ分野の話題も入っている

 各章の中にところどころセキュリティに関する話題が入っており、また最後にはセキュリティを主題とする章も用意されている。認証やアクセス制御、暗号化といった具体的な話題も挙がっており、セキュリティに関心がある読者が学習の指針を定める参考にもなると思われる。

全体的な感想

 全体を通して文章が平易であり読みやすい。用語の解説も丁寧で、図や表を多く用いているのも初学者にやさしいポイント。内容自体は広く浅くといった印象で、詳しいアルゴリズムや具体的な仕様・実装についてはあまり触れられていないが、基本的な事項と話題については一通り網羅されている。ネットワークについて初めて学ぶという読者も、一読すればざっくりとしたネットワークのイメージを得られると思う。

想定読者と次のステップ

 これからネットワークを詳しく学ぼうという人の足がかりとして、あるいは必要に迫られてネットワーク技術者と話をしなければならなくなった人が最低限の知識を身につけるために読むのが良いと思う。

 読後はよりTCP/IPについて詳しく書かれた「TCP/IPマスタリング」等に進むのが良いと思われる。

まとめ 

  ネットワークのざっくりとしたイメージを得るのに、非常に役に立つ本であった。

参考資料

「Gene : 著 『これ一冊で身につく ネットワークの基本としくみ』株式会社ナツメ社 2018」