「ネットワークの基本としくみ」を読んだ。(良い)
概要
「ネットワークの基本としくみ」を読んだので簡単にブックレビューをする。
本を読んだ動機
ネットワークについて学ぶ導入として、簡単な入門書を読む必要があった。
内容
特に良かった点
・ネットワーク・プロトコルの説明が丁寧であった
OSI参照モデルやTCP/IP、そして実際に用いられているプロトコルなどについての説明が丁寧で非常にわかりやすかった。図解や具体例も豊富であった。
・セキュリティ分野の話題も入っている
各章の中にところどころセキュリティに関する話題が入っており、また最後にはセキュリティを主題とする章も用意されている。認証やアクセス制御、暗号化といった具体的な話題も挙がっており、セキュリティに関心がある読者が学習の指針を定める参考にもなると思われる。
全体的な感想
全体を通して文章が平易であり読みやすい。用語の解説も丁寧で、図や表を多く用いているのも初学者にやさしいポイント。内容自体は広く浅くといった印象で、詳しいアルゴリズムや具体的な仕様・実装についてはあまり触れられていないが、基本的な事項と話題については一通り網羅されている。ネットワークについて初めて学ぶという読者も、一読すればざっくりとしたネットワークのイメージを得られると思う。
想定読者と次のステップ
これからネットワークを詳しく学ぼうという人の足がかりとして、あるいは必要に迫られてネットワーク技術者と話をしなければならなくなった人が最低限の知識を身につけるために読むのが良いと思う。
読後はよりTCP/IPについて詳しく書かれた「TCP/IPマスタリング」等に進むのが良いと思われる。
まとめ
ネットワークのざっくりとしたイメージを得るのに、非常に役に立つ本であった。
参考資料
「Gene : 著 『これ一冊で身につく ネットワークの基本としくみ』株式会社ナツメ社 2018」