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ただの日記

「わかりやすさ」より「丁寧さ」

2021年3月15日

 今日はとある資格参考書を読んでいたのだが、内容に大変驚愕する点があった。メモリやファイル装置の速度性能を語呂合わせで暗記するように書いてあったのだ。メモリアーキテクチャでは、”参照局所性に配慮したピラミッドのような構成”と”置換の繰り返しによってヒット率を高める”、というのが極めて重要なアイデアであり、その観点でメモリ装置の速度性能がキャッシュ>MM>ディスクキャッシュ>ファイル装置の順になるのはひどく当たり前のことである。読者はこの本を読んでなお「メモリ」がどこか謎めいたものであるような印象を払拭できないであろう。

 この本も例にもれないが、「わかりやすさ」を謳っている本は重要な理論や理屈についての議論を蔑ろにして、天下り的な論理展開や、暗記を強要するようなものが多いので注意が必要だ。僕は前期に力学の講義を取っていたのだが、その時の教科書がまさにそんな感じでなかなか読むに耐えないものであった。悲惨なことに、読み終えて演習問題を解けるようになった段になっても全く見通しが良くならなかった。

 その界隈で名著とされている本の数々、パット見堅苦しいような印象を受けるし、使われている言葉も平易ではないものが多い。しかしやはりきちんとした教科書を理解することにはそれなりの価値があるのだと思う。読むときこそつらいものだが、読み終えたあとに本にかかれてあったような理屈が、様々なところに適用されていることがわかり、文字通り「世界が変わった」ような気分になれる。学習というのは本来そういった感動や、世界が開けたような感覚をもたらしてくれるものであるはずだ。わかりやすさより丁寧さを謳ったほんを買うのが良い。

 きちんと理屈の通った本を読むことが大切だ

と底辺学生の自分が調子に乗って語ってみた

学習記録

 ・コンピュータアーキテクチャの基礎の8章をついに読み終えた。最後はノースブリッジやサウスブリッジの話をして、具体的な規格が紹介された。気づいたのは世の中にはパラレル通信がほとんど生き残っていないことだ。伝送速度の向上に伴ってパラレル通信に必須の同期制御が現実的ではなくなってしまったことがどうもその要因のようだ。

 ・暗号技術のchapter4を読み終えた。内容が十分に理解しできなかったため、再度同じ章を読み直している。

 ・高校数学の復習などした。軽めの問題集を選んだから、休憩時間とか朝の目覚ましの代わりなどに解くのにとても適している。

 ・基本情報技術者試験の勉強を進めた。参考書にはあまり時間をかけず、過去問に進むの良いのかな、などと思っている。